看護師の転職において大切な面接対策について徹底解説!
2021年7月8日 掲載
面接は得意でしょうか。
全然自信がないです…
準備とかせずに面接はやってますね。
転職における面接では、過去の経験や看護観について詳しく聞かれるため、ある程度答えを準備しないといけません。
でも、しっかり事前準備をしていれば緊張することなく面接に臨めます。
そーなんですね!
ぜひ面接を極意を教えてください!!
わかりました!
今回は看護師の転職で大切な面接対策について、面接官の視点や準備のポイント、面接が有利になる方法をご紹介します。
多くの看護師が事前準備を行わずに面接に臨んでいるので、ライバルに差をつけるためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
面接官は何をみているのか
何を答えられれば内定がもらえるといった「正解」というものはありません。
しかし、看護師の場合はチームワークが大切になるため、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる必要があります。
決して自分本位の答えをせず、自分の看護師としての姿勢や、応募先に対して仕事への意欲をアピールしましょう。
これから面接で重要になってくる部分をそれぞれ解説していきます。
この人と一緒に働きたいかどうか
面接ではこの部分を一番に見ています。
どれだけ看護師として優秀だとしても、性格が合わない、考え方が違う、協調性がないと
感じられてしまうと面接は通りません。
だからこそ、就業先がどのような考え方を持っているのかは事前に把握しておく必要があります。
実際の面接では何をみているのか
就業先によって面接の流れは若干異なりますが、
「自己紹介」⇒「志望動機や自己PRなどの質疑応答」⇒「業務内容の説明を受ける」⇒「応募先への逆質問」という流れが一般的です。
この項目では
・あなた自身に関する質問
・これまでの経歴、どのような経験をしてきたのか
・前職を退職した(しようとしている)理由
・あなたが大切にしている価値観
・その中で弊社を選んだ理由
・逆質問
について実際の面接で聞かれることが多い内容をご紹介します。
あなた自身に関する質問
面接では自己紹介から面接が始まり、あなたのプライベートな部分から性格や思考などを把握します。
そのため、リラックスしながらあなた自身のことをしっかりと伝えましょう。
ここで緊張してしまい、うまく話せなくなってしまうと面接で自分らしさを出すことができなくなってしまうので
事前に何を答えるのかを準備して臨むようにしましょう。
これまでの経歴・どのような経験をしてきたのか
特に看護師の転職面接においては、これまでの経験が重要視されます。
筆者は、大学付属総合病院から大学内健康管理室への転職経験がありますが、実際に聞かれた内容と考えられる意図についてご紹介します。
例1) 今までの経験(診療科)と、急患の一次対応は可能か。
考えられる意図:
⇨大学内健康管理室は、産業医1名、保健師1名、看護師2名の少人数体制で運営しています。
1人勤務になることも多く、自身の判断で対応しなくてはならないため、
経験した診療科のみでなく幅広い疾患への一次対応が可能かどうかを見極めるための質問だと考えられます。
例2) 採血は得意か。
考えられる意図:
⇨転職先が医療系の大学であったため、機会は少ないですが実験に使うサンプルとして
医師の許可のもと採血を行う場面がありました。
一度に大勢の健康な方の採血が必要なため、即戦力として技術面で問題ないかを見られていたと考えられます。
例3) パソコン操作は問題なく行えるか
考えられる意図:
⇨病院の看護師とは違い、大学内健康管理室では事務処理全般も行います。
仕事がスムーズに進むように、転職先に相応しい人材か判断するためだと考えられます。
上記はあくまでも一例で、転職先によって聞かれる内容と意図が変わりますが、即戦力として重宝されるためにはどのように次に活かせるかを説明できれば良いでしょう。
前職を退職した(しようとしている)理由は何か
転職の理由は人それぞれですが、共通して言えることは、「ネガティブな表現はしない」ことです。
例えば、待遇面の条件(給料、休日、残業)については話さない方が無難です。
では、「ポジティブな表現」とは何かというと
・「御社は地域の急性期医療を担う病院として、高度な医療技術が整っています。看護師としてスキルアップするために、より質の高い医療について学びたいと思ったからです。」
・「今までは最先端の医療に携わってきましたが、予防的な観点で患者と関わりたいと思いました。御社では健診を通してヘルスケアに関わる仕事ができるため、今までの経験を活かして働きたいと考えています。」
といった内容であれば、好印象が与えられます。
あなたが大切にしている価値観はなんですか
価値観は、転職活動における軸になる部分です。
看護師が働く業界では、施設や病院の「理念」があります。
理念には必ず「看護観」が記載されているため、その看護観とあなたの価値観がマッチしているかが問われます。
そのため、「病院理念に共感した」など自身のエピソードも交えて回答できると、採用するのに相応しい人材だと評価される可能性が高くなります。
その中で弊社を選んだ理由はなんですか
志望動機に関しては、応募先でなくてはならない理由を明確に伝えましょう。
ここでは、実際に転職を成功させた方の例文をあげます。
例)
私が御社(大学内健康管理室)を志望した理由は、大きく2点あります。
1点目は、一次予防に携われるからです。健診を通して学生の健康状態を把握し、時には健康相談を行うことで、その人が未来に向けて健康的な学生生活を送れるよう支援したいと思いました。
2点目は、急患の一次対応が行えるからです。前職では最先端の医療に携わってきましたが、受診が遅れ命に関わる方も多くいらっしゃいました。初期対応が適切に行われ、受診の目安がわかれば防げることもあるので、予防的な観点から実務経験を通して学んでいきたいです。
以上のことにより、私は御社を強く志望いたします。
このように志望理由とは、その企業でなければ目的を達成することができないであることを前提としてその内容が自らの原体験から具体的かつ成長意欲があることをアピールしていきましょう。
そのような理由であれば、より選考を突破する確率は上がっていくでしょう。
逆質問に関して
逆質問は、ただ応募先へ聞きたいことを質問できるだけではなく、面接の中で唯一こちらから面接官に対して
アピールできるチャンスです。
なので「御社で活躍していきたい」といった熱意のある質問をしましょう。
例)
・配属先の雰囲気はどうですか
・事前学習しておいた方が良いことはありますか
・御社で働く看護師の1日のスケジュールを教えてください
・御社のHPにて〇〇といった記事を拝見したのですが、どのようなことを取り組みとして行っているのですか
など、職場に早く馴染めるよう努力する姿勢を示せると良いです。
面接をする上で準備しておくポイント
面接では、自己PRや面接官との質疑応答以外にも注意するポイントがあります。
それは、身だしなみや話し方です。
また、面接をする上での準備として、事前に調べられることは調べておくことや忘れ物のチェックも必要不可欠です。
面接当日、落ち着いて万全の状態で臨めるように、参考にしてください。
最後に、面接が有利になる方法についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
身だしなみや話し方
第一印象は3秒で決定し、永遠に続きます。
ちなみに、マイナス印象からプラスへの変換は3倍の労力が必要と言われています。
このグラフにあるメラビアンの法則とは、「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」ということを検証したものです。
これは、「人は見た目が9割」と言われる根拠となっています。
面接では特に、初対面の面接官へいかに好印象を与えられるかがポイントとなるため、事前に以下の項目をチェックして臨みましょう。
男性 | 女性 | |
服装 | ・シャツにしわや汚れがないか ・ネクタイは派手ではないか (無地、ストライプ、小紋のいずれか) ・靴は汚れていないか | ・シャツにしわや汚れがないか ・スカートは短すぎないか ・ストッキングは破れていないか ・靴は汚れていないか |
髪型 | ・襟足や目元に髪がかかっていないか | ・顔は前髪で隠れていないか |
顔 | ・清潔感があるか | ・ナチュラルメイクになっているか |
また、面接での話し方も注意深く見られます。
病院で働く場合、お客様に近いところで接することになるため最低限のマナーだけでなく
寄り添った話し方ができているかや安心させる話し方であるかをチェックしています。
ぜひ以下の点に注意してみてください。
・丁寧な話し方、正しい敬語で会話ができているか
・相手の目を見て、笑顔でハキハキと話すことができているか
・質問に対して答えがしっかりとできているか
・早口にならず、落ち着いて対応できているか
事前に調べれることは調べておく
応募先について、必ず事前に調べましょう。
病院理念や特徴を知っておくことはマナーであり、個別性を持たせたアピールポイントとなります。
また、調べる中で疑問に思ったことは、面接で質問したり転職エージェントを利用したりして解決しておくと、就職後のミスマッチを防げます。
忘れ物はしていないか
緊張して眠れなかった面接当日、よくあるのは持ち物を忘れてしまうことです。
それだけで評価が下がってしまうので、面接に行く前日までに準備しておくと防げます。
以下のようなものが必要なので、改めて確認してみてください。
・応募書類(履歴書・職務経歴書のコピーなど)
・応募先指定の提出物
・携帯電話
・印鑑
有利になる方法3選
①エージェントの活用
エージェントでは、面接の練習からフィードバックまで行ってくれます。
過去に転職経験がある私の場合、就業先についてエージェントから詳細を聞き、面接対策に役立てていました。
内部の情報をよく知っているエージェントを味方につけることは、面接が苦手な人や自己の改善点を見つけたい方に特におすすめです。
セルワーク看護師では、豊富な経験があるキャリアアドバイザーが多数在籍しているのであなたの市場価値を確かめる上でもぜひ一度ご相談ください。
②面接に関するSNSを見る
最近では、SNSでも看護師の面接対策について有益な情報が発信されています。
以下におすすめのSNSを3つご紹介します。
・看護師転職サポート
看護師の転職について、面接対策や転職エージェントの選び方など、詳しい情報を発信されています。
・ai@看護学生アドバイザー【現役看護師】
看護学生向けのTwitterですが、看護師の面接に必要な知識が多く掲載されています。
・看護師×キャリアコンサルタント しぶや
看護師のキャリアコンサルタントをされている方のTwitterです。面接対策や自己分析に役立つ情報を発信されています。
③話している言葉を録音して聞いてみる
自分が話している言葉は思っている以上に聞き取りづらかったり、何を伝えたいのかわからなかったりする場合が多くあります。
特に転職理由や志望動機、自己PRなどは、「履歴書に書いたことをなんとなく覚えているから大丈夫」、「頭の中で考えられているから答えられるだろう」などと思っていても、いざ面接の場で聞かれると言葉に詰まってしまうものです。
履歴書や職務経歴書に記載した内容と矛盾がないかよくチェックしつつ、自分の言葉で話せるように答えをまとめ、必ず口に出して練習することが大切です。
まとめ
以上、看護師の転職面接において大切な面接対策についてご紹介しました。
面接に落ちるのが怖い、という方はぜひこの記事を参考に、事前準備を通して緊張を和らげ、あなたがいきたい企業で内定を手に入れてください。