[2022年最新版] 都道府県別看護師の平均年収
2022年1月7日 掲載
今回は看護師の都道府県別平均年収をお伝えします!
目次
全国平均は376万6400円
セルワーク看護師統計による最新の統計*によると、全国47都道府県の看護師平均年収は「376万6400円」となりました。
(*統計データの案件条件; 看護師の職種→正看護師・准看護師、雇用形態→正社員・パートタイム、経験年数→不問〜)
今回の統計で扱っている案件の条件は、経験年数が不問のものやパートタイムのものなどが含まれているため、看護師の転職希望者に多い「経験年数3年以上の正看護師」であれば、平均年収がさらに高くなる見込みとなります。
都道府県別 ランキング
年収TOP5
都道府県 | 年収 |
1. 東京都 | 4,490,000円 |
2. 神奈川県 | 4,310,000円 |
3. 大阪府 | 4,260,000円 |
4. 北海道 | 4,090,000円 |
4. 愛知県 | 4,090,000円 |
5. 千葉県 | 4,020,000円 |
看護師の平均年収が高い都道府県は「東京都・神奈川県・大阪府・北海道・愛知県・千葉県」という結果になりました。
これらの都道府県は政令指定都市に指定されている大都市を抱えている都道府県となるため、最低賃金が高く、看護師以外の職業でも平均年収が高い傾向にある都道府県です。
東北・北海道地方
都道府県 | 看護師平均年収 | 全業界平均年収 |
北海道 | 4,090,000 | 4,728,000 |
青森県 | 3,516,000 | 4,405,000 |
岩手県 | 3,756,000 | 4,459,000 |
宮城県 | 3,732,000 | 4,819,000 |
秋田県 | 3,732,000 | 4,467,000 |
山形県 | 3,840,000 | 4,519,000 |
福島県 | 3,850,000 | 4,673,000 |
東北・北海道地方の平均年収:377万円
東北・北海道地方で一番看護師の平均年収が高いのは「北海道」です。
北海道とその他の県で基本給の平均は月18-23万円とほとんど変わりません。しかしながら、北海道は「寒冷地手当・燃料手当」などの手当が付与されていることが年収を押し上げている要因です。
関東地方
都道府県 | 看護師平均年収 | 全業界平均年収 |
茨城県 | 3,970,000 | 5,010,000 |
栃木県 | 3,750,000 | 4,915,000 |
群馬県 | 3,870,000 | 4,862,000 |
埼玉県 | 3,950,000 | 5,015,000 |
千葉県 | 4,020,000 | 5,020,000 |
東京都 | 4,490,000 | 5,736,000 |
神奈川県 | 4,310,000 | 5,352,000 |
関東地方の平均年収:405万円
関東地方で一番看護師の平均年収が高いのは「東京都」です。
年収の数字だけ見るととても多くもらっている印象を受けますが、東京都は最低賃金が全国で1番高く設定されているなど全業界で他県の約1.5倍の水準となっているため、看護師が特段優遇されているというわけではないので注意しましょう。
中部地方
都道府県 | 看護師平均年収 | 全業界平均年収 |
新潟県 | 3,880,000 | 4,594,000 |
富山県 | 3,912,000 | 4,879,000 |
石川県 | 4,000,000 | 4,852,000 |
福井県 | 3,864,000 | 4,742,000 |
山梨県 | 3,912,000 | 4,874,000 |
長野県 | 3,972,000 | 4,835,000 |
岐阜県 | 3,310,000 | 4,891,000 |
静岡県 | 3,980,000 | 4,904,000 |
愛知県 | 4,090,000 | 5,133,000 |
中部地方の平均年収:388万円
中部地方で一番看護師の年収が高いのは「愛知県」です。
大都市である愛知県以外でも平均年収が約400万円と、中部地方は関東地方に次いで平均年収が高い傾向にあります。
全業界の平均年収と看護師の平均年収の差が100万円を切るなど、中部地方では看護師の給与が優遇されているといえます。
関西地方
都道府県 | 看護師平均年収 | 全業界平均年収 |
三重県 | 3,040,000 | 4,944,000 |
滋賀県 | 3,900,000 | 5,015,000 |
京都府 | 3,780,000 | 5,108,000 |
大阪府 | 4,260,000 | 5,204,000 |
兵庫県 | 3,940,000 | 5,015,000 |
奈良県 | 3,990,000 | 4,960,000 |
和歌山県 | 3,000,000 | 4,776,000 |
関西地方の平均年収:370万円
関西地方で一番看護師の年収が高いのは「大阪府」です。
関西地方の特徴としては、地域により年収格差が大きいことです。
唯一大阪府は400万円を越していますが、三重県や和歌山県は約300万円ほどしかなく、平均年収全国ワースト3の県となっています。
中国地方
都道府県 | 看護師の平均年収 | 全業界の平均年収 |
鳥取県 | 3,876,000 | 4,579,000 |
島根県 | 3,660,000 | 4,573,000 |
岡山県 | 3,890,000 | 4,774,000 |
広島県 | 3,792,000 | 4,945,000 |
山口県 | 3,660,000 | 4,797,000 |
中国地方の平均年収:377万円
中国地方で一番看護師の平均年収が高いのは「岡山県」です。
中国地方はちょうど看護師の平均年収と同等の年収となっている県が多く、平均的な地方であるいえます。
四国地方
都道府県 | 看護師平均年収 | 全業界平均年収 |
徳島県 | 3,624,000 | 4,703,000 |
香川県 | 3,320,000 | 3,815,000 |
愛媛県 | 3,500,000 | 4,605,000 |
高知県 | 3,840,000 | 4,545,000 |
四国地方の平均年収:357万円
四国地方で一番看護師の平均年収が高いのは「高知県」です。
四国地方はほとんどの県が全国平均年収を下回る、比較的年収が低い地方であるといえます。
全業界の平均年収との差も約100万円あり、「地方だから」ではなく「看護師だから」収入が低くなってしまうのが現状です。
九州・沖縄地方
都道府県 | 看護師平均年収 | 全業界平均年収 |
福岡県 | 3,600,000 | 4,829,000 |
佐賀県 | 3,588,000 | 4,550,000 |
長崎県 | 3,540,000 | 4,552,000 |
熊本県 | 2,840,000 | 4,624,000 |
大分県 | 3,696,000 | 4,621,000 |
宮崎県 | 3,468,000 | 4,485,000 |
鹿児島県 | 3,690,000 | 4,563,000 |
沖縄県 | 3,590,000 | 4,525,000 |
九州・沖縄地方の平均年収:353万円
九州・沖縄地方で一番看護師の年収が高いのは「福岡県」です。
九州・沖縄地方は、全国で最も平均年収が低い地域という現状です。しかし、これは看護師に限らず全業界での平均年収も低いという事実が関係しているといえます。
地域差が生まれるのは
これまで見てきた通り、看護師の平均年収は、地域によって大きく異なります。
地域によって年収が変わる原因は
①地域の平均賃金相場
②人手問題などからなる基本給+手当の充実度
が考慮されているからと考えられます。
年収をupさせたいなら
「年収を大幅に上げたい!」と意気込んでも、その地域の相場とかけ離れているとなかなか案件は見つかりません。そのため、年収を上げたいのであれば以下の2パターンの行動を取る必要があります。
1. 平均賃金相場が高い地域に引っ越す
平均賃金は毎年大幅に変わることはありません。そのため、賃金相場が低い地域に住んでいると同地域内で同じ職種で転職しても大幅に給与が上がることは見込みづらいです。
そんなときは思い切って相場が高い地域への引っ越しを検討してみましょう。
相場が上がると、相対的に同じ仕事内容であっても給与は大幅に上がります。
一方デメリットとしては、
・県外に引っ越すため、家庭を持っていると現実的でない
・賃金相場が高い地域は生活コストも上がる
という2点がありますので、よく考えましょう。
2. 手当が手厚い職場or賃金の高い職種へ転職
引っ越さずに地域内で給与upするには、「手当が手厚い職場」or「賃金の高い職種」への地域内転職がおすすめです。
同じ名目の手当(例; 夜勤手当)でも病院によって金額が数百円〜数千円異なります。しかし、募集要項の欄に具体的な金額を掲示していないことも多く、比較しづらいです。
そんな時は、転職エージェントなどを利用すると専属の担当者が病院側に問い合わせてくれたり、医療機関ごとの手当比較表の作成などを行ってくれるため、積極的に活用しましょう。
また、同じ看護領域の仕事でも、職種によって平均賃金が数百万円異なります。
給与upさせる!ということが第一目的であれば、職種チェンジも考えてみましょう。