[子育てと両立させたい人必見] パート看護師の働き方
2021年10月11日 掲載
今回は、子育てと両立して看護師ができる「パート看護師」の働き方や給与事情を解説していくよ
パート看護師の勤務時間
パート看護師は、「1週間の労働時間が40時間未満の短時間で働く看護師」と定められています。そのため、勤務時間は週40時間以内の範囲で自由に決めることが可能です。
常勤看護師であれば通常、2交代制や3交代制といった固定シフトでの勤務となるため子供の学校への送り迎えなどの調節が難しい傾向にあります。
また、総合病院での勤務の場合夜勤業務が月に何度か設けられているため、小学生以下の子供を持つワーキングママ看護師であれば子育てとの両立がより難しくなります。
一方、パート看護師であれば勤務時間を1時間単位で自由に決められるという利点があります。
パート看護師の平均時給は1500円以上
日本看護協会の調査によると、パート看護師の平均時給は約2000円となっています。パート看護師の時給は地域や施設規模によって変動し、東京や大阪などの大都市の方が高い傾向です。
順位 | 都道府県 | 平均時給 |
1 | 神奈川県 | 2020円 |
2 | 東京都 | 2005円 |
3 | 兵庫県 | 1988円 |
4 | 静岡県 | 1935円 |
5 | 大阪府 | 1900円 |
6 | 和歌山県 | 1896円 |
7 | 千葉県 | 1892円 |
8 | 愛知県 | 1886円 |
9 | 岐阜県 | 1879円 |
10 | 三重県 | 1873円 |
(出典; 厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとにセルバ独自算出)
常勤看護師の時給と比較すると低くなりますが、全業種のパート職員の平均時給は約1090円のため比較すると、パート看護師の時給はパートとして得られる最高の収入であると言えます。
先述のとおりパート看護師の時給は、都道府県や所属施設によって異なりますが、都道府県別に見ると平均時給が低い地域でも、平均以上の時給の求人が数多く存在します。
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パート看護師の業務〜クリニック〜
パート看護師の業務は、病棟・外来・有料老人ホーム・訪問看護など働く場所や職種によって異なります。今回は、パート看護師として求人数の多い「クリニック」での業務内容を紹介します。
パート看護師の主な業務は、「診察の補助」となります。
出勤時間が朝礼後であれば、朝礼なしでクリニック内で共有されている当日のスケジュールを確認するところから業務が始まります。
午前診療開始時・16時以降の午後診療時間・土曜日診療は比較的混雑しやすいため、忙しくなりますが、クリニックは総合病院と比較してコンパクトなサイズであることや作業が軽作業であることから、
病棟巡回や夜勤など常勤時に必須だった業務と比べると体に負担がかかりにくいです。
そのため、帰宅後の家事や子育ての時間も全力で取り組むことができます。
パート看護師の1週間
パート看護師として働くAさんの1週間のスケジュールを見ると、毎日子どもや家族の予定に合わせてシフトを調節しているのが分かります。
Aさんの1ヶ月の収入は、[週25時間勤務×時給2000円=約200,000円]と子供一人分の1ヶ月の小学校学費(私立の場合)がまかなえる額となります。
Aさんは「以前常勤として働いていた頃は、毎日長時間勤務+残業があったため、出産後家庭との両立は難しいと思っていました。しかし、パート看護師は自分の希望の時間だけ勤務できるため、家族の時間の確保ができ、子育てとの両立がしやすく、医療に関わりたい続けたいという自分の希望も叶えられるよい職種だなと感じています」と話していました。
家庭や子育てとの両立にはパート看護師
これまでみてきたように、パート看護師は常勤看護師と比べてフレキシブルな働き方ができる職種です。看護師に復帰したいけれど、子育てとの両立はむずかしいかなと思っていた方・短時間で勤務したい方におすすめの働き方といえるでしょう。