[転職看護師必見]美容クリニックのメリット・デメリット

2022年1月20日 掲載

せる羽
せる羽

美容クリニックで働くのに向いているのってどんな人でしょうか…?

美容クリニックでの仕事内容

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美容クリニックは、容姿を整えることを目的としてサービスを行うクリニックで主に、「美容外科」と「美容皮膚科」に分類されます。どちらもお客様に寄り添い、希望する美を手に入れて帰っていただくという役割は共通していますが、仕事内容は少し異なります。

「美容外科」は主に二重まぶたなどの眼瞼の手術、鼻を高くする陸鼻術、顔面の首にたるみをとるフェイスリフト、腹部や臀部の余分な脂肪を取る脂肪吸引、乳房の形を整える手術、レーザーであざを消す手術等の美容整形手術を行うため、看護師の仕事は「お客様へのカウンセリング・手術で使用する器具の消毒及び準備、手術補助・お客様のアフターケア・清掃」が主な仕事となります。

「美容皮膚科」は主にニキビ肌改善やシミなどの色素沈着除去、脱毛などお肌悩みを改善するケアを行います。そのため、主な看護師の仕事は「お客様へのカウンセリング・点滴や脱毛機器の操作・デジタルカルテ作成・清掃」となります。

美容クリニック看護師のメリット3選

①給料が高い・福利厚生が手厚い

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厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」を基にセルバ調べ)

「臨床経験年数3年」という同じ条件で比較しても、病棟看護師は夜勤手当等を含めて月給約30万円である一方、美容クリニック看護師は日勤のみで月給約40万円ととても給料が高いです。

美容クリニックの給料が高くなる要因は、「私費医療」であるからです。美容クリニックで行われる施術は基本的に保険適用外となるため、お客様が負担する費用が高いです。そのため、美容クリニックの利益率は高く、看護師などの従業員への給料還元率も高くなるため、病棟看護師など他の職種と比較しても高い給料となります。

美容クリニックは「救護」を目的とする病院とは異なり、「サービス提供」を目的とするため利益を求めるビジネスという側面があります。そのため、多くのクリニックでは個人レベルまたはクリニック全体で売り上げ目標が立てられていることが多く、その目標を達成すると「インセンティブ」という名目で月に数万円プチ賞与のようなものが加算されます。

またビジネスの側面が強いことから、「ベネフィットステーション」や「全国ホテルの割引価格利用」「誕生日ギフト」など一般的な病院では受けられない一般企業と同等レベルの福利厚生も受けることができます。

②ワークライフバランスが取りやすい

美容クリニックの営業時間は「10:00-19:00」というのがスタンダードのため、夜勤業務が一切ありません。また、病棟看護師の場合患者さんの容態が急変して急遽出勤となってしまった。ということがありますが、美容クリニックは営業時間以外には一切業務をする必要はありませんので、プライベートが乱れることはめったにありません。

さらに年間休日日数も美容クリニックは、120日以上としているクリニックが多いため土日・祝日は完全に休みとなり、プライベートの予定も充実させることができます。

③割引価格で美容医療が受けられる

美容クリニックで働く従業員は、来院されるお客様にこんな風になりたい!と思わせるような「容姿」であることも重要となってきます。そのため、多くのクリニックでは自社で提供している美容メニューが通常の約30-50%offで看護師に提供されます。

美容施術は保険適用外であるものが多いため、「安く・キレイに」なれるというのは美容クリニックで働く看護師の特権と言えます。

美容クリニック看護師のデメリット

①キャリアアップが見込みづらい

美容クリニックで行う看護師の施術にはもちろん、注射や手術補助など通常の病院でも行うようなものもありますが主な業務としては、脱毛機器の操作やお客様のカウンセリングといった本格的な医療行為ではないものが多いです。

そのため、一度美容クリニックで勤務したのちに一般病院に転職したい!と思っても、「美容クリニックで勤務していた期間の年数は臨床経験年数に含まれない」といったケースが多いです。もちろん全く戻れないというわけではありませんが、ずっと病棟看護師をしてきた看護師と比べて給料が低くなってしまうということもありますので注意が必要です。

②40代以降はむずかしい

美容クリニックの労働環境や給料をみて、「私も美容クリニックに転職したい!」と思っても美容クリニックには年齢制限を設けているクリニックもあります。

個人で経営している美容クリニックは比較的年齢に寛容的な傾向ですが、大手チェーンの美容クリニックは応募段階で「35歳まで」などの年齢制限を設けていることが多いです。

応募の必要条件に年齢制限が記載されていなくても、クリニックの既存看護師の年齢層が低ければ20代など若い候補者を優先して採用する傾向にありますので、応募の際は実際にクリニック訪問をしてみて確認するのもいいでしょう。

まとめ

美容クリニック看護師には、「給料の高さ」「ワークライフバランスのよさ」というメリットがある一方、「キャリアアップが難しい」「年齢の壁がある」といったデメリットもあります。

自身が理想とする働き方、キャリアプランを踏まえてチャレンジしてみましょう。

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